茶道、陶芸、書道といった日本の「伝統文化」を思い浮かべる時、それらはシニア層や保守的な旅行者を主な対象としたものという認識が生じがちです。
しかし、弊社が行った関西国際空港(KIX)での調査データは、それとは全く異なる実態を示しています。
今回の調査で明らかになったのは、日本の伝統文化を最も積極的に受け入れているのは20代後半から30代の旅行者であるという事実です。この層は文化に単なる興味を抱いているだけでなく、積極的に参加しています。ワークショップを予約し、神社仏閣を訪れ、茶室で熱心にお茶の点て方を学んでいるのは、まさにこの世代なのです。
この行動を後押ししているのはどんな理由でしょうか?
30代の旅行者にとって、旅の本質は「体験」にあります。現代における日本での旅行体験は、単なる消費行動ではなく、アクティブな体験によって定義されるようになりました。
陶芸や茶道は直接それらに「触れる」体験をもたらし、デジタル化が進むライフスタイルにおいて必要不可欠な、五感を癒やす場を提供します。
さらに、これらの活動は「キュレーションされたストーリーテリング」を可能にします。旅行者は、典型的な観光ツアーの枠をはるかに超えた、より深いナラティブ(物語)を他者に共有することができるのです。
つまり次世代の旅行者は、日本の文化を「静的に保存されたもの」として捉えておらず、ダイナミックな実体験として取り入れていると言えます。
ぜひ皆さんの意見もお聞かせください。 もし日本の伝統工芸や文化を一つ極められるとしたら、次のどれを選びますか? 陶芸?茶道?座禅?あるいは他の体験?
あなたが体験したいもの、あるいは極めたいものをコメント欄で教えてください!
本記事は、2025年9月に関西国際空港にて実施した「訪日観光客調査:日本におけるAIへのニーズと期待」(有効回答数:訪日外国人273名、実施:株式会社アーティーズ)の結果に基づいています。
